緑内障検査は何をする?OCT・視野検査と費用目安を解説
健診で眼圧や視神経を指摘された方へ。3D OCT・視野検査・眼底検査の内容と、受診時の費用目安を解説します。

この記事の目次
- 1.緑内障はなぜ怖いのか
- 2.40代からリスクが上がる
- 3.自覚症状が出にくい理由
- 4.検査内容と費用の目安
- 5.点眼治療のコツ
- 6.予防と生活習慣
- 7.まとめ
SUMMARY
緑内障は初期に自覚しにくいため、健診で眼圧や視神経を指摘された後の精密検査が大切です。3D OCTで視神経の構造を、視野検査で見える範囲を確認し、眼圧・眼底など複数の結果を組み合わせて評価します。初診・精密検査の費用は、3割負担でおよそ5,000〜8,000円が目安です。
VISUAL GUIDE
まずここだけ確認しましょう
40代から確認
緑内障は年齢とともに増え、初期は自覚しにくい病気です。
- 40歳以降は検査
- 家族歴があれば早めに
- 健診指摘後は放置しない
OCTと視野検査
視神経と視野を組み合わせて、早期変化を確認します。
- 眼圧だけで判断しない
- OCTで厚みを見る
- 視野検査で機能を確認
継続治療が大切
点眼や通院を続けることが、視野を守る基本です。
- 毎日同じ時間に点眼
- 自己判断で中断しない
- 定期的に経過確認
緑内障はなぜ怖いのか
緑内障は、目の奥にある視神経が徐々に障害され、視野(見える範囲)が少しずつ欠けていく病気です。日本の疫学調査では、40歳以上の有病率は約5.0%(20人に1人)。進行すると失明に至ることもあり、日本における中途失明の原因として最も多い疾患です。
40代からリスクが上がる
40代を境に緑内障の有病率が急上昇します。年代別の有病率は次のとおりです。
- 40代:約2.2%(50人に1人)
- 50代:約2.9%
- 60代:約6.3%
- 70代:約9.3%(10人に1人)
- 80代以上:約13.1%
出典:日本緑内障学会 多治見スタディ(2000-2001)より。
自覚症状が出にくい理由
緑内障は初期・中期まで自覚症状がほとんどありません。その理由は、両眼で視野を補い合っているため、片方の視野が欠けていても、もう片方が補うため気づきにくいためです。気づいた時には視野の3〜5割が失われていることも珍しくありません。一度失った視野は二度と戻りません。
検査内容と費用の目安
当院では複数の検査結果を組み合わせて、視神経の状態と視野への影響を確認します。初診・精密検査の費用は、3割負担でおよそ5,000〜8,000円が目安です。診察内容や実施する検査により金額は異なります。
- 眼圧検査:基本の指標(日本人は正常眼圧でも緑内障になるタイプが多い)
- 3D OCT:視神経線維層・神経節細胞の厚さを数値化し、経年変化を追う
- 視野検査(ハンフリー):視野の欠損を高精度に検出
- 眼底検査:視神経乳頭の陥凹の評価
- 隅角検査:閉塞隅角緑内障の鑑別
- 費用目安:3割負担でおよそ5,000〜8,000円(診察・検査内容により変動)
点眼治療のコツ
緑内障治療の基本は、眼圧を下げる点眼薬です。治療を継続することが視野を守る最大のポイントですが、自覚症状がないため継続が難しい方も少なくありません。次のコツを参考にしてください。
- 毎日同じ時間に点眼する(朝の歯磨きとセット、就寝前など)
- 点眼後は1〜2分目を閉じて、目頭を軽く押さえる(吸収率UP)
- 複数の点眼薬は5分以上あける
- 出かける前にボトルを持参(忘れ防止)
- 1か月に1回は薬局で薬を補充する習慣を
予防と生活習慣
確立した「予防法」はありませんが、以下の生活習慣が緑内障進行予防に役立つとされています。
- 40代以降は2年に1回の眼科検診(OCT・視野検査を含む)
- 喫煙・過度の飲酒を避ける
- 有酸素運動(ウォーキング・水泳)を習慣化
- 長時間のうつむき姿勢を避ける
- 高血圧・糖尿病など全身疾患の管理
- 十分な睡眠とストレス管理
まとめ
緑内障は早期発見・早期治療が大切な病気です。40歳を過ぎたら一度、家族に緑内障の方がいる場合はそれよりも早く、眼科での精密検査を受けることを強くおすすめします。「最近、目のかすみがある」「健康診断で眼圧を指摘された」など気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
この記事のポイント
- 緑内障は40歳以上の20人に1人が発症する
- 健診で指摘されたら、眼圧・3D OCT・視野検査などで状態を確認する
- 一度失った視野は戻らないため、予防的検査が何より大切
- 点眼の継続が視野を守る最大のポイント
SUPERVISOR
もざわ眼科 院長 茂澤 克己(眼科専門医・医学博士)
眼科専門医・医学博士。地域のかかりつけ眼科として、丁寧な診療を大切にしています。
