コンタクトレンズ、正しく使えていますか?眼科専門医が教える安全な装用ガイド
装用時間・洗浄方法・定期検査。トラブルを避けるための基本をおさらいします。

この記事の目次
- 1.コンタクトレンズは医療機器です
- 2.装用時間を守りましょう
- 3.洗浄とレンズケースのケア
- 4.定期検査が欠かせない理由
- 5.こんな症状は要注意
- 6.よくある質問
- 7.まとめ
SUMMARY
コンタクトレンズは目に直接触れる高度管理医療機器です。1日使い捨てを含め、装用時間を守る・毎日清潔なケースで洗浄する・3〜6か月ごとに眼科で定期検査を受けるの3点を守ることが、長く安全に使い続ける鍵です。違和感・痛み・充血があればすぐに使用を中止し、眼科を受診してください。
コンタクトレンズは医療機器です
コンタクトレンズは厚生労働省が定める「高度管理医療機器」です。目の表面に直接のせて使用するため、安全性を保つには医師の処方と定期的な検査が欠かせません。近年はネット通販で気軽に購入できるようになりましたが、購入の前後で眼科検査を受けることは法的にも医学的にも重要です。
装用時間を守りましょう
長時間装用・就寝時装用は、角膜の酸素不足を招き、角膜内皮細胞の減少や感染症の原因になります。特に次のルールは必ず守ってください。
- ソフトレンズの装用時間は基本的に1日12〜14時間以内
- 就寝時は原則外す(オルソケラトロジーを除く)
- 長時間のPC・スマホ作業では意識的にまばたきを増やす
- 目が疲れた日はメガネで過ごす日を作る
洗浄とレンズケースのケア
2週間・1か月交換タイプを使っている方は、洗浄が正しくできていないと細菌やアカントアメーバなどの感染リスクが急増します。
- 毎回、擦り洗いをしてから保存液に浸す
- レンズケースは毎日洗い、1〜3か月で新品に交換
- 水道水は絶対に使わない(アカントアメーバ角膜炎の原因に)
- 保存液は毎日新しいものに交換し、使い回しをしない
※ アカントアメーバ角膜炎は治療が長期化しやすく、重症例では角膜移植が必要になることもあります。
定期検査が欠かせない理由
「特に不調がないから」と定期検査を受けずに使い続ける方が少なくありませんが、角膜には痛みを感じにくい部分があり、自覚のないまま傷や変化が進んでいることがあります。3〜6か月ごとの定期検査では、角膜の状態・目の乾燥・レンズの適合性・視力変化を総合的にチェックします。早期に発見できれば、レンズの種類や使い方を変えるだけで問題が解決することも多くあります。
こんな症状は要注意
次の症状が1つでもある場合は、ただちにレンズの使用を中止し、眼科を受診してください。
- 目が赤い・充血が強い
- 痛み・異物感がある
- レンズがしみる、ゴロゴロする
- 視界がかすむ
- 目やにが増えた、色が黄色や緑
- 明らかに乾燥感が強い
- 片眼だけ見えにくい
よくある質問
Q. ネットで買ったレンズでも定期検査できますか? A. もちろん可能です。購入元に関わらず、安全に使うための定期検査は必ず受けてください。 Q. カラーコンタクトは危険ですか? A. 正規品・眼科処方のものは安全に使えますが、承認のない製品や極端な発色のものはトラブルが多いです。必ず眼科で処方を受けてください。 Q. 処方箋だけもらえますか? A. 初回は必ず診察・装用テストが必要です。2回目以降も3〜6か月ごとの定期検査を推奨しています。
まとめ
コンタクトレンズは、正しく使えば生活の質を大きく上げてくれる医療機器です。一方で、使い方を誤ると角膜潰瘍・感染性角膜炎など深刻なトラブルにつながります。「装用時間を守る」「清潔に扱う」「定期検査を受ける」の3点を今日から意識してみてください。違和感があればすぐにご相談ください。
この記事のポイント
- コンタクトは1日の装用時間12〜14時間を目安にする
- レンズケースは毎日洗い、水道水は使わない
- 3〜6か月ごとの定期検査で角膜の状態を確認する
- 違和感・充血・痛みがあれば即使用を中止して受診する
SUPERVISOR
もざわ眼科 院長 茂澤 克己(眼科専門医・医学博士)
眼科専門医・医学博士。地域のかかりつけ眼科として、丁寧な診療を大切にしています。
